5年生の道徳は「図書館はだれのもの?」です。授業者もう一人の教育実習生さんです。
土曜日の午後,学級新聞をつくろうと市立図書館に行くわたしたち。図書館には親子連れや勉強をする人などたくさんの人が来ていました。市立図書館には学校にもない本があり,さっそく資料を探すわたしたち。調べ物はとてもはかどり,集まった編集部員は真剣に論議をするのでした。
「ここは記事にした方がいいかしら?」「いや必要ないと思うな」など,話し合いにも熱が入り,だんだん声が大きくなってきました。
そのとき,近くで勉強をしていた大学生くらいのお兄さんが「君たち,静かにしなさい!」とけっこう強い口調で言いました。思わずわたしは「すみません」と謝りましたが,となりのみちおさんはだまったまま。他の部員も不満そうな表情です。結局話はまとまらず,閉館の時間がきてしまいました。
帰り道,みちおくんが「あんな言い方しなくてもええのに」,他の部員も「ぼくたちだって遊んでいるわけじゃないのに」「私たちのも図書館を使う権利があるはずよ」と,学生さんがいないことをいいことをいいことに,言いたい放題状態となったのでした。
さー,注意をされてだまってしたみちおさんや他の部員はどんな気持ちだったのかな?
お友達「図書館で静かにするのはきまりだよね・・・」
では,その「きまり」はなぜあるんだろうね。みんなで考えてみよう。
「きまり」は何のためにあるのか,意見交換を通じて,しっかり考えることができたね。今日話し合ったことを明日からの学校生活に生かしていこうね。教育実習生さん,お疲れ様でした。
このお話の最後はこうです。
帰り道,お兄さんがいないことをいいことにみんな言いたいことを言っています,
(たしかに,図書館はみんなのもので,わたしたちにも使う権利はあると思うけど・・・),わたしには,すっきりしない気持ちが残りました。
おしまい。なぜ,「わたし」はすっきりしない気持ちだったんでしょうかね。これも授業でみんなで話し合いました。