2年生の道徳は「ゆかみがき」です。
給食当番のなおやさん。給食が終わり、配膳室に丸カンをとどけようと廊下を歩いていると・・・「ぐにゅ!わー」
廊下には、あちらこちらに給食がこぼれているのでした。
「ふかなきゃ、けど、これを配膳室に運ばなくてはならないし・・・」
丸カンを運ぶなおやさんに「なおや!先にあそびにいってるからな~」と友達は校庭に行ってしまうのでした。
なおやさんが配膳室からもどると、あやかさんがさっきのろうかをぞうきんでふいているのでした。
なおやさん「あやかさん、ぼくがふんづけてよごしたところなのに・・・」
あやかさん「いいの、いいの!みんな遊びにいったよ、直也さんの行きなよ」
なおやさん「あやかさんこそ・・・、でもここがきれになると、ほかのところもきれいにしたくなるね。いっしょにがんばっちゃおうか」
二人は、もっと力をこめて、床をみがくのでした。
なおやさん「わ~ピカピカだ~。あやかさんありがとう」
あやかさん「なおやさんこそ、がんばったね」
と二人で顔を見合わせ、にっこり笑うのでした。ひたいにはうっすら汗が浮かんでいます。
なおやさんとあやかさん、すごいね。どんなところが「すごい」と思ったかな?
「廊下をきれいにしてくれました」「友達は遊びに行ったけど、2人は床掃除を続けました」
「なおやさん、あやかさんがこぼいたやつではないのに、あやかさんが掃除していて、なおやさんも『ぼくもやらなや!』と思ったことです」
「掃除が楽しいと思ったところです!」なるほど!たしかにすごいね。 このお話の最後はこうです。
教室にもどってきた友達や先生はピカピカになった床を見てびっくりです。その様子を見て、二人はますます笑顔になりました。その日の午後はとてもよい気持ちで勉強ができました。 おしまい!
マーニー「きれいになった床を見た、先生も友達の様子を見て、二人はますます笑顔になったね。『はたらく』とどうしてよい気持ちになるのかな~?」
みんなもきっと、おうちでお手伝いをしてることでしょう。そんな経験を思い出してごらん!
「喜んでもらえると、なんか気持ちいいな~」「だれかのためになれたなら、うれしいな~」「みんながいい気持ちになってくれるとうれしいです」「『ありがとう』といわれるとやっぱりうれしいな~」そうだよね。
「きっと誰かがやってくれる」と見過ごすのではなく、進んで床の掃除に取り組むあやかさんと、あやかさんと一緒に床を掃除しているともっときれいにしたくなるなおやさんを通して、みんなのために働くことのうれしさや、やりがいについて知ることができたね。ええぞ、2年生!
自ら働くことの大切さや、自分の役割を果たすことは、みんなのためであると同時に、自分の心も満たすことになるんだよね。
二人のようなお友達が、きっとこのクラスにもいるでしょう。進んでみんなのために活動できるお友達、すばらしいね。