5年生の書写は毛筆「登る」です。
「登」の部首は「はつがしら」と言います。この「はつがしら」と「豆」のバランスが大事なのですが,実は「はらい」の時の力の加減がポイントなんです。
みんな慎重に筆を進めます。この慎重さが緊張感を生みます。物音一つしない,みんなが没頭しています。
書き終わると,みんな「ふ~」となります。それぐらい慎重で丁寧にかく5年生。ええぞ。
かけたら,浪速の倫子Tがアドバイスです。習字のてんさくと言えばオレンジの墨,「朱墨」です。
倫子Tの朱墨は,アイスクリームのカップに入っています。この「朱墨」も学校や書道教室でしか使わない学校限定アイテムと言えるかもしれませんね。
昭和では,お祭りで寄附等をもらうと,エビの模様が描かれた「エビカン(エビ紙)」に
金一万円也 〇〇工業 様」とか「ジュース沢山 〇〇産業 様」のように,寄付してもらった品名,芳名を書いて,はりだしていました。
当時は1月あたりから春の祭礼の準備が始まっていて,正月を過ぎると,厄年のおじさんたちが,「朱墨」をつかってエビをかいていたのを思い出します。