5年生の国語は「グラフや表を用いて書こう」です。
教科書には4つのグラフや表が提示されています。グラフや表を用いた学習は,実は3年生,4年生で経験しています。当時は,説明や報告の文章を書くことが求められていましたが,5年生以上の学年においては,説得力のある理由や根拠をともなって,自分の考えや意見を表現することが求められます。
そこで,今回は「図やグラフなどの資料を効果的に使いながら,くらしについての意見文を書く」という言語活動として取り組みます。
自分たちのくらしは「よくなっているのか」「わるくなっているのか」でまず考えてみます。
ここで学ぶことは,高学年の教科学習において重視すべき言語の能力です。この能力を高めるためには,わかりやすく伝えたいという目的意識をもち,自分の考えや意見を明確にしていくことが大切なんだ。けど,自分の考えや意見といっても,何から考えればいいんだろう?ってなるは当然だ。
では,グループになって,4つのグラフや表の各資料は何をあらわしているのかを話し合ってみようじゃないか。
グラフや表は①ゴミの排出量の10年間の推移 ②平日の生活時間,5年生と働く人の時間のちがい ③日本の年齢別人口の1970年と2017年の比較 ④電話加入数の推移 固定電話と携帯電話 の4つだ。
最初から明確な考えや意見がなくても,友達の考えを聞いたり,調べたことを文章にしたりする中で,徐々に自分の考えが明確になることもあるよ。ときには,当初考えていたことと逆の考えになることもあるかもね。
ところで,いつも思うけど,5年生のお友達のすごいところは,いつでも辞書を準備していることです。
倫子T「このグラフはゴミの排出量の推移(すいい)をあらわしているそうですよ。」
お友達「・・・推移?・・・,辞書,辞書!・・・『時がたつにつれて,状態が変化すること,移り変わっていくこと』,なるほど」
てな具合に,自分が?となった言葉をすぐに辞書を引いて調べるという習慣が身につているというところです。
ちょっと難しい単元だけど,図やグラフなどを用いて,自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫する力を,
浪速の倫子Tと一緒につけていこうね。
なぜ,難しいかって,そりゃ5年生のお友達もまだ,10年そこそこしか生活してません。ものごころついてからまだ数年です。昔と今といっても実感がわかないから難しいんですよね。「このグラフは,固定電話の設置数と携帯電話の所持台数の推移です」と言われても,そもそも固定電話を知らないお友達が多いんですから。昭和のくらしと令和のくらしでは大違いなところがたくさんありますもんね。今では信じられない! 昭和はわやだな~! 今は便利になったな~! なんてことはたくさんありますし,昔はよかったな~!なんてこともありますもんね。
ぜひ,おうちで「今のくらしはよい方向にむいているのか,そうでないのか,あるいは両面あるのか」を話し合ってもらえませんか。きっと,みんなの考えや意見にヒントを与えてくれると思いますよ。