6年生の国語は「詩を朗読して,しょうかいしてみよう」です。
教科書には3つの詩がのっています。①「ボクボク」②「動物たちの恐ろしい夢のなかに」③「うぐいす」です。まずは,3つの詩を声に出して読んでみましょう。
この時点では,「音読」です。音読は簡単に言うと,「書かれた文章を,声を出して読むこと」です。これまでの学習で,「〇〇音読発表会をしよう」などの言語活動を経験してきました。今回の単元は,「詩を朗読する」という言語活動です。「音読」と「朗読」,このちがいに迫るんです。
「ボクボク」の詩について,麻衣T「この詩を読んでみて,どんな情景がうかびますか?」
周辺のお友達ともう一度「ボクボク」を読んでみます。
「ボクボク」 八木重吉
ボクボク ボクボク マリをついていると にがいにがいいままでのことが
ボクボク ボクボク むすびめがほぐされて はなが さいたようにみえてくる
そして,この詩の情景を話し合います。
「マリをついているんだよね」「ボクボクとはマリをつく音だ」
「なやみやいやなことがあったのかな?」「ほぐされていく,気分がはれてくるってことかな」 みんな,それぞれが場面を想像します。
「〇〇さんに読んでもらって,聞いていると,自分で読むより情景を思いうかべやすいな~」
そうなんだよ。
「音読」は書かれた文章を,声を出して読むこと。「朗読」は人に,聞かせるために,文章などを,声に出して読むこと,「音読」と「朗読」の意味の違いに気づいたお友達がいました。
音読は,文章理解のために音声化するのに対して,朗読は,自分が読み取ったこと考えたことが聞き手に伝わるように,人に聞かせるために音声化をするということ。大事なのが「人に聞かせるために」です。
「人に聞かせること」を意識できると,「この詩の魅力を,聞いている人に伝えるためには・・・」と思考しながら詩にふれ,朗読することができるんだろうね。
「朗読」は奥が深いね。詩から感じたことや考えたことが相手に伝わるように工夫しながら朗読しよう。がんばれ,6年生!