５年生の国語は「固有種が教えてくれること」です。
 
　この教材は説明文です。「はじめ」「なか」「おわり」この３つのつながりのなかで，グラフや写真等のいわゆる「資料」が多く掲載されているという特徴があります。資料は全部で七つです。
 

 
　この七つの資料と文章をリンクして考えます。どの資料がみんなは気に入ったかな？
 
　自分が選んだ「お気に入り資料」をグループで見せ合い，対話します。中には二つの資料を選び，二つを連結させて「お気に入り資料」として，提示してくれるお友達もいます。なるほどね。
 

 
　ここで，菜摘Tが仕掛けます。
　菜摘T「文中にでてくる『奄美黒ウサギ』と『ニホンリス』。だけど，資料として画像がでてこないよね。そこで，この２枚の資料を追加したらどうですか？と提案してみたら，断られてしまいました。なぜなんでしょう。」
 
　みんな，考えます。そして，グループで話し合います。
 
　意見を言うだけじゃなく，「なるほど～」「そういうことか～」「そういう見方もあったのか～」などと友達の意見をしっかり聞き，討論が進みます。
 

 
　今回は，資料があたえる効果について，考えるのがポイントなんです。資料は多すぎてもいけないし，イメージがしやすい，文とリンクしやすい資料にしなくてはならない，という説明文により説得力を与える「資料」について考えることができました。

　今回の授業は菜摘Tの研修の一環として，研究授業として行いました。自分と対話し，友達と対話し，教材と対話する。まさに主体的，対話的で深い学び，そしてとってもテンポがよく，アクティブな学びを展開してくれました。
 
　菜摘Tはこの教材をより知るために，筆者である今泉忠明さんの講演を聴きに行ったり，直接質問したりしてきました。周到な準備がされた国語の授業でした。菜摘Tお疲れ様でした。