3年生の国語は「短歌を楽しもう」です。今回の短歌は、昔の「言葉」「言い回し」と言いましょうか、日常の話し言葉とは異なる文語調の短歌です。
この単元では、意味を理解することが目標ではありません。口語訳(現代語訳)と照らし合わせながら、大まかに意味が理解できるようにします。声に出して読んでみて「言葉の響きがいいな」と感じた歌や、「季節の感じ方が共感できるな」と思った歌を選び、音読したり暗唱したりするという言語活動です。
「昔の言い回しなんだけど、なんかこの短歌ええんだよな~」な~んて楽しむためのチャンスとなるかもね。今回の学習を通して、伝統的な言語文化への関心をさらに高まることが期待できます。
古典は、今5年生の国語でも扱います。5年生はちょっとハイレベルな「漢詩(かんし)」です。
「春眠 あかつきを おぼえず・・・」 な~んてやつです。
この単元でも、昔の人のものの見方や感じ方について知るために、有名な古典文学の冒頭を音読したり、古典について解説した文章を読んだり、古典作品を描いた図を見たりして、言葉の響きやリズムに親しみ、昔の暮らしに興味をもつことで、古典作品を音読したり、おもしろいと感じたことを伝えたりする言語活動です。
漢詩はもともと中国の詩です。古典は古典でも、日本語の古典とも違いがあります。読み方も非常に難しいです。けそ、教科書にある二次元コードをタブレット端末で読むことで、端末が朗読してくれます。こりゃ便利です。
古典作品は、音読するだけでも、音の響きやリズムの良さに気付くことができます。また、「朗読音声」「古文」「現代語訳文」「古典の解説や図版」など様々な資料を見たり読んだりしながら音読することで、よりそのおもしろさを感じることができ、一層興味をもつことができます。
意味はさておき、まず音の響きとリズム、ここからやろう!
古典というか、短歌集と言えば、ご存じ「小倉百人一首」ですよね。昭和の男子にとっては、百人一首は「百人一首=坊主めくり」というカードゲーム感覚でした。昔、正月に、大変勉強ができる「いとこのお姉さん」が遊びにきて
お姉さん「お正月ですから、『百人一首』をやろうと思って、もってきたのよ」
わたし「あ~『百人一首』ね。『せみまる』がでたらみんな返すんだよね~」
お姉さん「・・・あなたは何を言っているの?・・・」
気まずい雰囲気になったことを思い出します。