5年生の理科は「電磁石」です。
「エネルギー」を中心に考える領域であるこの単元は,おもに「量的・関係的」な見方を働かせるという大変特徴的な学習なんです。電流の大きさやコイルの巻き数を変えることで電磁石の鉄を引き付ける強さが変化することなどを実験キットを使い,いろいろと比較しながら調べていきます。
この実験キットで回路を組むのがまた,一苦労なんです。組んでみたけど電気が通らない,な~んていうアクシデントが毎回続出ですから。なんといっても目には見えない電気と,電気がつくるこれまた見えない磁力を扱うのですから難しいですね。
実験キット「ドラえもん」に,100回巻コイル,200回巻コイルをタケコプターにセットします。そして,これらのコイルと,電池ボックス端子,スイッチをつなぎ「回路」をつくります。回路だから全部一定方向に電気が進み,また帰ってくる。電気が通らなければどこかで断線,絶縁が起きているということなんだ。
さーできましたよ。スイッチオンで電気がながれ,電磁石が釘などを引きつけることを実験です。釘がコイルに吸い寄せられます。スイッチを切ると,釘はポトリと落ちました。
電磁石には,磁石と同じように極があり,鉄を引きつける性質がある。だけど,電流が流れなければ,その性質は発揮されないということがわかったね。目には見えない,電気がつくる磁力(磁石の力)を釘やクリップといった目に見えるものを使って,その性質について調べる実験学習。次回は「モーター」についての実験だそうですよ。がんばれ,5年生!
じつは,電磁石を利用した製品はみんなの生活の中にたくさん使われていて,ないと困るものばかりなんだ。洗濯機,ドライヤー,扇風機,掃除機などなど。電磁石は,モーターをうごかすための基礎となる部分なんだね。
だから全部の実験キッドを組み合わせると「おそうじロボット」になるわけか~。